にんにく、健康譚
私としたことが昨日書けなかった。食事はそうもいかない、脳を満たしてお腹に満たないタスクというものは時にこうして積もっていくのだなぁと思った。
話を食べ物に戻そう。にんにくだ。
いったい誰が食べようと思ったんだろうと思うのは蟹とかこんにゃく芋とか色々あるが、にんにくもそう思う。やばい匂いする球根、食べようと思わなくない?
しかしこの上なく美味しい。チャレンジングな先人のおかげで我々の知る美味しさのなんと多いことか。にんにくの独特の香りはもちろん、実(?)のしゃりしゃり感、熱を通した時のフカフカ、ポクポクとした栗のような歯ざわりも大変よろしい。肉や魚や野菜を美味しくするだけにとどまらずパンもご飯も美味しくしてくれる。タンパク質野菜炭水化物全方位ににんにくの旨味がぶちかまされてるのがみんな大好き餃子である。あぁ食べたい。
しかもにんにく、混ぜるだけでにんにくの香りが即主役におどり出るからすごい。食のプリマドンナ。香辛料のスター。独特にくさいのに肉の臭みも旨味に変える、くさみオンくさみマジック。
体にも良いと聞く。スタミナがつき元気になるとのことだが、思うににんにくを添えられた肉や魚が美味しすぎて普段よりいっぱい食べる結果元気になるのではないだろうか。みんなもっと食べよう。にんにくでもそうでなくてもスタミナは結局栄養ドリンクより食べ物だ。
にんにくはその香りからか魔術的な話もよくある。魔女が嫌いな食べ物だからにんにくにんにくと呟きながらだと探し物が出てくるとか、吸血鬼も嫌うし、日本の神話にも出てくる。だいたい人間サイドに利がある話が多いのは、やっぱりにんにくは健康のイメージなんだろうか。
気づけば夏も盛りだ。もういっぱいにんにく食べたい、にんにく塗りつけて肉焼きたいしバコンとにんにく仕込んだ餃子食べたいしそのどちらにもビールをこれでもかと飲みたい。食べすぎると毒らしいが考えるのは自由だ。
そうして夏を謳歌したいと思うことに、自分の年齢を感じる。健康なんて考えず陽ざしを浴びまくってたあの頃、夏の謳歌はプールとラジオ体操だった。それより先ににんにく料理とビールが出てきた。昨夜はナイトプール情報がラインで送られてきたが、今や紫外線を避けて健康の話ばかりしている。おかしな話だ。
しかし、にんにく、大好き。