たべもののはなし

食べることばかり考えてる

ケーキはオーパーツ

ケーキを作るたび、あまりの難しさにどうして作ろうと思ったのかな、そして何故できたのかな、と思う。

 

小麦粉と卵とベーキングパウダーとお砂糖と牛乳と、みたいな感じだったと記憶しているがまずそこが凄い。私なら、ケーキという概念が存在しない世界でそれらを組み合わせようと思えない。発想がすごい。

 

そして卵やクリームはめちゃめちゃ泡立てる、これもハンパない。泡立てようって、何故思った?二、三回かき混ぜて液状になったところで満足しちゃう気がする。というかそれ以上の変化を考えられないはず。そして実行に至ってめっちゃふわふわになる。すごい。

 

あと、オーブンで焼く。もう、もうなに!?180度で30分!?なんでそんな温度と時間を思いつく!?フライパンでシャッが主なわたしにはもう未知。未知の領域。そもそもオーブン、なんである!?もとはかまどだったとかそういう話なのか…?す、すごい…。

 

ほかにも、ベーキングパウダーの存在やデコレーションの妙、味やバリエーションの多様さなど不思議がたくさんある。世にオーパーツは数あれど、ケーキ、君はもしかして平然と食卓に上るがなんと不思議なものなのだ。君だってオーパーツだ、わたしにとっては。

 

ケーキをケーキたらしめたのは先人の度を越した探究心と実行力と試行錯誤によるものであろうが、それでもやっぱり摩訶不思議。ある日突然現れて、何故かつくりかたをわかる人がいた、とか言われても信じてしまいそう。

 

そんな不思議な食べ物で祝うイベントの多いことよ。その度に美味しさと祝祭感に包まれ幸せいっぱいになるが、ふと頭をよぎるのだ。

ケーキ、不思議な食べ物だなぁ、と。

 

ケーキ、大好き。