たべもののはなし

食べることばかり考えてる

ケチャップちゅっちゅの衝撃

ケチャップは不思議な食べ物だと思う。トマトの風味を調味料に全振りしていて、だいたい色々なものにかけてどれもこれも美味しい。

 

オムレツ、オムライスは製造の過程で既にケチャップの風味を想起している。ケチャップで炒めたチキンライスは玉ねぎの甘みと肉の香りがトマトに引き立てられて絶品。フライドポテトや白身魚のフライなど揚げ物にも良い。ホットドッグだってケチャップなしは考えられない。

こうして書くとタンパク質に対してのアプローチを評価しがちだと我ながら思う。が、例えばなんちゃってサルサソースを作ったりするにもケチャップは最高だし、トマトシチューやカレーなどの隠し味としてもプロである。ニンジャだ。

 

ここまでケチャップの調味料としての魅力をバンバン書いたが、一方でケチャップはひたすら調味料的だなぁと思う。どういうことかというと、ケチャップをそのまま舐めてもあまりおいしいと思ったことはないのだ。凝縮しまくった末、旨味ゲージが人間の舌には尖りすぎてしまったというか…あらゆる調味料において言えることではあるものの、ケチャップに対しては特にその気持ちを持つことが多かった。しかし何かにかけた時その美味しさは鬼爆増するからあなどれない。その点においても非常に調味料的だと思う。

 

というかそもそもケチャップそのまま舐めるべきでないのでは?というご指摘にはもっともです…と言わざるを得ない。一応、昔の話のつもり…ピカチュウが、ピカチュウがケチャップ美味しそうに舐めてんの見て、つい…そしたらもうトマト!甘み!すっぱみ!しょっぱみ!ダシみ!(?)トマト!トマト!!トマト!!!ウワーーーーー!!!であった。子供時代に遭遇したそのインパクトたるや。ピカチュウどうなってんの?って思ったけど彼はそもそもポケモンだったね、人間基準で考えちゃいけねえ  そう思ったね

 

そんなわけで、おそらく私の「直接ケチャップ」の記憶はギャンギャンに幼少時補正がかかっているのもあり鮮烈である。

 しかし大好きである。風味豊かなトマトという作物を調味料に昇華させて、人間というのはまこといけてると思う。ありがたい。

 

ケチャップ、大好き。