たべもののはなし

食べることばかり考えてる

シャケ焼いたのが朝食に並んだらその日は既に大吉

シャケが、もうめちゃめちゃ大好きなんですよ。シャケ。シャケ美味しい。シャケにまつわるなにかを書こうと思ったらシャケ美味しすぎてめちゃめちゃ生活に浸透しており何について書こうか迷うくらいシャケ色々ある。切り身、刺身、寿司、スモークサーモン、味噌漬け、粕汁、あぶりサーモン、ちゃんちゃん焼き、シャケフレーク…なので、原体験でもある切り身を語る。

 

シャケの切り身。あれは芸術。一口にシャケの切り身と言っても私的には大きく分けてふた通りある。オーソドックスな、魚の胴体を輪切りにしてさらに半分こした言わばKIRIMIちゃんスタイルの切り身シャケ。もう一つは、面が大きめで真ん中に骨がドーン!って乗ってるハラミとかに多い形状の切り身シャケ。

 

どちらも好きだ。KIRIMIちゃんの方は、肉厚な部分から細い部分に連なるなだらかな曲線がまず食欲をそそる。肉厚寄りに位置する太い骨から伸びるスラリとした長い骨の周りには脂の乗った薄皮がまとわり、カリッと焼けた皮の端まで伸びる。箸でその皮をペロッとめくると美しいサーモンピンクが剥き出しに表れて、えもいわれぬ。肉厚な部分はタンパク質のギッシリとした旨み、端っこは脂の味わい、控えめなグレーの血合いはまた違う美味しさ、そうこの形状の切り身は異なる美味しさがグラデーション式に味わえる。

 

一方のHARAMIスタイル(なんか、ムニエルとかを想像していただけると形が思い出しやすいかもしれない)、単純に体積が大きい場合が多くて食いしん坊の私はとても嬉しい。豪勢に骨を取ると、

「出ました〜〜!!美味しい身〜〜!!ドコーン!!」

と言わんばかりに可食部がバーン!と出てくる。いや〜堪らんな、、真ん中から箸を入れ、身はなんとも簡単に、そして大きなポーションでガバッと取れるので、それを、それを、ご飯と一緒に、あ〜〜…。脂の多い部分ながらちっとも嫌じゃない。ご馳走。ご馳走が食べたいなっていう潜在意識を満たしてくれるの、このスタイルのシャケ…。食べ応えも抜群で最高。もうね、最高。個人的にはどちらかといえばこっちスタイルが好きかもしれない。

 

先日、夫にシャケが食べたいなとリクエストしたところシャケの切り身とマッシュルームをバターで炒めたクリームパスタを振舞ってくれた。シャケフレークはまた美味しいが、切り身から作るとシャケのエキスかなんかあるのだろうか、もう味わいが素晴らしかった。紛うことなきシャケの味。シャケは見た目も味も香りも素晴らしい。シャケの風味って本当に良いなと思う。

 

塩ジャケもさることながら、味噌漬けとか粕漬けとか、あの手の切り身も本当にどれもこれも美味しい。というかそもそもよほど質が悪いとかを除き、美味しくないシャケをあまり知らない。焼こうが煮ようが燻そうがなにを合わせようがワンチャン生焼けだろうと美味しい。

 

たとえに迷う。もうね、鈴木亮平さん。完全に素材とポテンシャルが素晴らしいからどんな状況でもどんな役割でも最高のパフォーマンスを発揮する感じ。尊敬。もうかくありたいと思わない。凄すぎて。そんな魚。人生一度きり、いろんなシャケをいただきたい。

 

シャケ、大好き。