たべもののはなし

食べることばかり考えてる

たこ焼きはハッピーの記号のひとつ

名物にうまいもんなしって絶対嘘。

 

初めて大阪に来てたこ焼きを食べた私の感想である。もうすーーーごく美味しかった。大阪に住む友人を訪ねた旅行が私の初大阪だが、彼女のお母様がおもむろに乗っていた車を止めて買って来てくださったたこ焼きがものすごく美味しくて衝撃を受けた。

 

しかし大阪のたこ焼き、それだけでない。

いわゆる観光地ばかり見ていたが、どのお店で売ってるたこ焼きも史上最強に美味しい。食べるごとにたこ焼き史を更新してくる美味しさ。ぱりぱりトロトロでタコが大粒、滑らかで食べ応え抜群なのにもっともっと食べたい。たこ焼きは発明。ソースとマヨネーズの組み合わせもやばい、もっと言うとたこ焼きソース考えた人は本当にもう、あの、ノーベル賞を筆頭にあらゆる賞持ってってくださいって思う。私に力があれば全然関係ないアカデミー賞とかだってあげたかった。最強の調味料。

 

大阪初旅行補正も思い出補正も込み込みかもしれない。でも未だに大阪でたこ焼き食べると美味しいから多分本当に美味しいんだろう。

 

ありがたいことにこの国は、どこにいても大体コンビニやスーパーがあり食べ物をお手頃価格で売っている。出張の際などそういった食べ物たちに頼ることだってできる。

 

しかしながら、その土地その土地の美味しいものを食べることを半ば義務のような喜びにカウントすることで「業務」に「思い出」を添えることをとても大切に思う。業務の会食が近所のイタリアンで(それもとても美味しかったが)、それでも無理やり食べにいったその地の名物があったりする。やっぱり今も思い出すことができるくらい素晴らしい。

 

普段生活していない場所で出会う食べ物はこんなにも美味しいものかと思った最初の、本当に最初のきっかけは思い返せばこのたこ焼きだったかもしれない。

 

大阪の地に対するたこ焼きの期待はとても大きかろう。沢山のたこ焼き店や数えきれぬほど種類があるたこ焼き関連お土産はもちろん、ホテルの朝食バイキングでもたこ焼きがあったことは驚いた。それもまた絶妙に美味しかった。朝からたこ焼きを食べる喜びを知った。

 

東京にも美味しいたこ焼きはある。しかし、それでも大阪に行ったならたこ焼きを食べたい。

 

たこ焼きという食べ物の楽しい感じがそもそもいい。賑やかな大阪の地によく似合うし、友人と開催するたこパなるものもいとをかし。たこ焼き器を囲む時、誰もひとりぼっちや置いてけぼりになっていない。楽しい顔で焼き上がりをみんなで待った景色は大学時代の宝物だ。

 

少し逸れてしまったが、私の中で「たこ焼き」は「思い出」という単語とセットになっているのかもしれない。美味しくてハッピーな思い出だ。

 

たこ焼き、大好き。