たべもののはなし

食べることばかり考えてる

noteにお引越ししました!

いつもたべもののはなしをお読みくださり本当にありがとうございます。 3年ほどここに書いてきましたが、このたびnoteで新しく書いていくことにしました! 遠山夕立|note 長い文章を書く機会がほとんどなく、思ったことを文で残す練習をなるべく楽しくやり…

ポッピングシャワー同時に何個食べたことある?私?3つ

恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を久しぶりに読んだ。 蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫) 作者:恩田陸 幻冬舎 Amazon 蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫) 作者:恩田陸 幻冬舎 Amazon 劇中で描かれているコンクールの中で、コンテスタントたちは自分を表現するために制限…

たべもののまわりのはなし②:耐熱ガラスのボウル

もともとうちには金属のボウルがあったが、わざわざ耐熱ガラスのボウルを買い足した。金属のボウルはレンチンできないからというのが理由だったけど、耐熱ガラスのボウルは導入してみると最高に愛せる存在であった。 iwaki(イワキ) 耐熱ガラス ボウル 丸型 …

ハンバーグはやさしいステーキ

年々、挽肉が好きになっていく。 前はなんか、お肉と言っても不確かな感じがして「すき!」という感じでもなく塊の肉至上主義的な時期もあった。間違いなく美味しいが、例えば野菜炒めとかに少し混ぜるとぐんと美味しくなる的な、極論、香り調味料とかに近い…

たべもののまわりのはなし①:staubのお鍋の土地をください

このブログも始めてから3年が経ったらしい。今でもおかげさまで健康で、まいにち食べ物が美味しい。食べ物を食べて、選んで、料理して、楽しんで、生きている。食べ物に関わる全ての人に感謝でいっぱい。いつも本当にありがとうございます。 そしてたべもの…

赤いジェラートは偶然

忘れられないジェラートがある。イタリア旅行で出会ったそれを、冷たい食べ物が恋しい季節には必ず思い出してしまう。 何らかのベリーのジェラートで、それは本当に「偶然」通りがかった際に見つけたのだ。店のガラス越しのそれは信じられないほど鮮やかな赤…

ホワイトソースは教えない

全てを包み隠さないことが愛である、とは思わない。だとしたら、この気持ちは何と表現すれば良いのだろう? と、ホワイトソースを作っているときいつも思うのだ。 ひとから得意料理は?と聞かれるといつも答えに窮していた。どれもそこそこ、ほどほどに楽し…

レモンパスタを引っ越し蕎麦ってことにしよう

このご時世で変わったものは沢山あるけれど、我が家で一番変わったのは家の近くの街に詳しくなれたことだと思う。 お出かけ出来ないストレスはそれなりにあったけど、やがてインドアの喜び探求の方もそれなりに大きくなり(服よりインテリアを買ったりしてる)…

アゴ出汁自販機のためにお出かけする

近所の自販機で売っている「あごだし」がすごく便利で美味しい。「あご」は顎ではなく、飛び魚のことだ。丸ごと一尾、だし汁とともにペットボトルに入っている様子はなかなかのものであるが、これが本当に味わい深くて美味しい。 初めてその自販機を見たのは…

ホテルザッハーのザッハトルテがやってきた

ある日いつものように何も考えずにTwitterを眺めていると、オーストリア政府観光局さんのこんなリツイートが回ってきた。 ホテル・ザッハーのオンラインショップが、6/8まで60ユーロ以上の購入で送料無料のキャンペーン中❣️ 軽妙な筆致に瞬く間に虜にされ、…

桜湯のまぼろし

今年も桜の花が満開に咲いて、能動的に見つける/追い求めるタイプの喜びが街中の至る所に現れた。不思議な花だと思う。桜の花に対してなんの感慨もない、ということはあんまりなさそうだと、すべての人の気持ちなんて分からないのに思わせる花。 桜の花が咲…

イナダの大きいやつを買った

昔から雨の休日に出かけざるをえない用事があると、せっかく天の神様におうちにいていいよと言われてたのに出かけたことがなんか勿体無くて帰りにスーパーに寄ったりする。 その日もたまたまそうだった。春の嵐のなか美術館に寄るのを諦めたおよそスーパー行…

ソフトクリームの不思議

ソフトクリームに目がない。あらゆるソフトクリームを食べた。北海道に行った時なんか新千歳空港でバニラ味ばかり何種類も食べてお腹を冷え冷えにした。 旅先で巡り会えたら食べているし、色んな味を試す際はバニラの味も食べたくてミックスにした上で「結局…

菜の花はグラタン以外の食べ方を知らない

旬の野菜がスーパーや八百屋さんの店頭に並んでいると、季節そのものをお金で買うような気がしてウキウキしちゃう。わーい、労働で季節を買えるぞ!じゃあないんだけどさ 今の時期並ぶ菜の花もそれ系のお野菜。束ねられた深緑の蕾たちは、苦そうな花束みたい…

オイスターソース、お前だったのか

中華料理が好きだ。中華というジャンルのお料理が好き。青天井な高級中華より(食べたことない)、町中華とかチェーン店とか中華風調味料とかの「中華」が大好き! でもそれらに対する愛情がどこに惹かれているのか自分でもあまり想像がついたことはなかった…

ファミチキ・チューニング

以前、美食大国イタリアを訪れた。夫と2人して食いしん坊の我々、思いつく限りありとあらゆる美味しいものを食べた。 予想を遥かに上回る地上の奇跡の様なピザや、原始の地球からこの味付けだったのではと思うくらい味の調和の取れたパスタ、鮮やかで強い炎…

花椒を好きなひとはいつだって優しい

今更ながら味覚というものは大変面白い。甘いしょっぱいだけでもかなりのバリエーションがあるし、素材にしか出せない「風味」(あぁ、、なんて素敵で的確な言い回し)というものがあったり、際立って美味しいと感じるものの背後にはひっそりと苦味が潜んでい…

レモンを何かの例えに使えるようなセンスが欲しい

今年の夏はやけにレモンが美味しい。 サクレのレモン味を皮切りにレモンがめちゃくちゃ美味しく感じる。最近はもう、ドレッシングもスイーツもご飯もパンも肉魚野菜の味付けのアクセントも、何もかもにレモンがとにかくハマる。叙々苑ドレッシングにポッカレ…

マッシュルームの海から、波打ち際は遥か遠く

お買い物って大好きだ。スーパーマーケットはなんであんなにワクワクするんだろう。一週間分の買い出しをするのだけど、カゴいっぱいの食べ物を見ると心が躍っちゃう。我ながら単純な性格だなあと思う。たくさん、うれしい!! なのでいっとき、スーパーに何…

フルーツグラノーラは大丈夫って思っているうちは大丈夫じゃないんだと思う

家にいる時間が長くなり、格段にお菓子の消費量が増えた。「うーん、お菓子の量が目に見えて変わったね〜」なんて生易しいモンじゃない、必需品が一つ増えたと言わんばかりの雰囲気である。お菓子、美味しい・・・相関関係はわからないが家にいるとお菓子が…

ミラノ風ドリアを食べてからライブを観にいった

サイゼリアのミラノ風ドリアは美味しい。中学生当時読んでいた雑誌に「安ウマ!マックよりサイゼ!」と掲載されていたのを見て「ファミレスなのにこんな安いの!?」と俄然興味を持った。親にせがんで連れていってもらってから夢中になり、高校時代、大学時…

チャイを丸いカップで飲みたいがなんて名前の器なんだろう

冬に限らずチャイが大好きだ。甘さの中にしっかりと香るスパイス、その風味を丸ごと包み込むミルクのまろやかさ。書いているだけでもそそられる。 甘さはどんなレベルでも素晴らしい。こんなの許されないよ〜wと心で呟きながらドサドサとお砂糖を入れた(ぶっ…

スタバのさくらに毎年願うこと

今年ももう二杯飲みました。待っていました。 スターバックスの桜に初めて出会ったのは高校生の時だ。 今でもどうやってお小遣いをやりくりしていたのか不思議なのだが、当時親友と放課後に寄ってはだべっていたのはマックやフードコートではなくスタバだっ…

チャーハンから生まれる世界

そろそろチャーハンについての愛を語ろうかな〜〜ッと思ってブログ編集画面を立ち上げ、「チャーハン、それはカオスである」な〜んてイイじゃない?とか思いながらなんとなく調べたカオスという言葉は、使おうと思っていた意味合いとは少しお門違いであった。…

餃子はいっしょ。でも私とあなたはちがう人

餃子、好きですか?いやいきなりだけど、、そしてもちろん私は餃子大好きですけどね ここ最近はもっぱら、野菜をたくさん摂りたいときに割と早めの段階で選択肢に入る料理である。 たっぷりのキャベツにニラ、気が向いたらしいたけをワーワーと刻んで挽肉を…

カフェラテ飲めるようになっちゃったな

実にちゃんと会うのは14年ぶりの地元の友人とひょんなきっかけでまた会うことになった。地元というのは狭いコミュニティのようで、一度外界を定位置とするとあまりにも遠ざかる。不思議なものだ。 久々に昼間訪れた地元商店街には新しいカフェができていて、…

葡萄でお腹いっぱいになったことがあるんだぞ、私はよ

バスツアーがアツい。バスツアーはすごい。 私の友達が、自称「バスツアーの猛者」という凄まじい人物から受けたプレゼンの、冒頭である。 インパクトが凄すぎる。どんな始め方だよと思わずツッコミを入れたが話は止まらない。バスツアーは、すごいらしいの…

唐揚げについて考えだすと3日は思い続けるくらい好きだけど。

6年ほど使い続けている香水がある。かつて母と行ったイタリアで出会った薬局で、「いいのあったらいいな〜」となんとなくいくつか手にとった中で一目惚れならぬ一鼻惚れした。 それからはや6年、ほぼ毎日使っているがとにかく飽きない。朝昼晩いつでも、ひと…

オレオが教えてくれるもの

オレオは不思議な食べ物だ。 あの真っ黒けなビジュアルとほろ苦い風味、コクのある甘いクリーム。お菓子として十二分に魅力的だが、丸のまま食べたこと、もしかして少なくないだろうか。 オレオは可変性がたいへん高い。平たい言い方をすれば砕かれがちであ…

パッタイの夜、それは誰かのかけがえのない夜

過ぎ去りし春の日の話である。 日々ティータイムを嗜みつつ働く私だが、その日はうっかりお昼を食べ損ねてしまった。そのまま午後を溶かし、日暮れを見送り、気づいたら夜も夜であった。手元のマグカップはティータイムなんて生半可なもんじゃない、命綱だ。…