たべもののはなし

食べることばかり考えてる

イワシとめんつゆ二倍に薄めたやつと生姜と梅干しを一緒に入れて弱火にセットするんですよ〜〜

人間関係が希薄になったなったと叫ばれて一体どれほどになるのだろう。 そのような昨今において、初めましてのあとに続いて関係性を深められるのはもはや奇跡のように思う。ネットの発達によって人々は出会いやすくなったと言われるが、容易になったとて出会…

りんご飴って本当にあるの?

りんご飴。タイトルの問いは、長らく私が抱き続けてきたものだ。 私の見聞きしてきた色々な娯楽作品において、えてしてりんご飴というものは魔法のような描かれ方をしていた。小さく丸く、どこまでも赤い。そして透明の飴を纏い、しっとりと輝く。全ての呪い…

エナジードリンクと夏の海のひかり

エナジードリンク、味がめっちゃ好き。 初めて飲んだその手の飲み物はおそらくオロナミンCとかデカビタとか、自販機で手に入るレベルのものだと思う。 なんとも形容しがたいあの風味。コーラともサイダーとも違う、エナジードリンクの味。独特な味。なんの成…

ピクルスの味、異国の記憶

「インドネシアには酸っぱいものがないんだよね」 留学に出かけていた友人と久しぶりに会いがてらの花見をしたときのことである。今年の春は涼やかで、盛りと思われた3月の終わりは桜はまだ三分咲きだった。 彼女がどれくらい最高かというと、最寄りからバス…

シャケ焼いたのが朝食に並んだらその日は既に大吉

シャケが、もうめちゃめちゃ大好きなんですよ。シャケ。シャケ美味しい。シャケにまつわるなにかを書こうと思ったらシャケ美味しすぎてめちゃめちゃ生活に浸透しており何について書こうか迷うくらいシャケ色々ある。切り身、刺身、寿司、スモークサーモン、…

しらすをたっぷりのせたご飯をワーッとかき混ぜて

歳をとるごとに好きになるのがしらすである。しらすはしらすでも、歯ごたえと味わいがふんだんなジャコではなく、つるんと透明な生しらすでもなく、真っ白でふわふわの釜揚げしらすだ。 初めはあまり意識すらしていなかった。柔らかくて食べやすいおさかなく…

桜餅が恋しくなる気温だった

昨日、東京は春の陽気であった。呼吸のたび胸一杯に春の気配をふわりと吸い込み、思い起こされる桜の景色にキュンとした。香りは記憶と密接というが、気温だってそうだろう。なんたって皮膚の記憶である。本能が忘れ難い。 食べ物のブログだった。春といった…

なますほど年々好きになるものないな

今年のお正月に改めてしみじみ感じたんだけど、なます、舌が鋭敏になっているのかはたまたその逆に鈍くなっているのか、年々美味しく感じる。あのいわゆる紅白なますというやつ、大根と人参の酸っぱいやつである。 物心ついてから初めて食べた時はもうあまり…

冷凍みかんと愚かな幼子

フルーツが加工によって「自然の植物」から「お茶菓子」や「スイーツ」に華麗なる変身を遂げた食べ物が殊の外好きである。干し芋、あんぽ柿、チョコバナナ、シロップあんずなどその種類は多岐にわたるが、中でも今日みたいに新幹線に乗っていると思い出すの…

弁当事情2〜温もりを求めた先に〜

昨年、このブログで意外にもたくさん読んでいただいてたのが弁当事情 - たべもののはなしであった。弁当作りはあの時から細々と続いており、とても楽しいランチタイムを送ってきた。 しかしながら、時は進む、季節は進む。寒くなってきたのだ。弁当を作り始…

新年のご挨拶、今年もたべもののはなしを書きます!

あけましておめでとうございます。昨年はこのブログを始めて、食べ物の話を書くことで長い文章を書く楽しさを味わえた良い一年でした。今年もときどき、暇だけどSNSにも飽きた頃合でお読みいただけましたら幸いです。 平成最後のお正月。皆様いかがお過ごし…

ノンアルビールを飲んででも

基本的にカロリーを取ることを全く厭わない。代わりに、ノンなんちゃら系やゼロなんとか系を昔からあまり好まない。 例えば、ノンシュガー。甘いのにお砂糖じゃないという点において科学の発達を実感するけれど、甘いものを食べたいときは糖分を摂りたいとき…

ネギトロねぎ取らないねぎ取りねぎ取るねぎ取ればネギトロ

タイトルはバグではない。ネギトロ、と発語したとき、遠い昔の国語の授業と五段活用をなんとなく思い出した次第。 マグロの中落ち、いわゆるネギトロをうちはよくパックで購入する。お刺身よりもお刺身然としていなくてとっつきやすく、なにより味わい深い。…

ヌタと聞いたらぬたうなぎしか思いつかなかった

「皆んなは好きなもん頼みな、俺は"マグロヌタ"が食べれればいいよ」 いつだか会社の先輩たちと仕事の後に飲みに行った時、尊敬する上司がこう言った。しかし私はその当時「マグロ」は知ってても「ヌタ」は知らなかった。 はて、ヌタ。ヌタという文字列はヌ…

肉まんに酢醤油って美味しいと思うんだけどな

この季節になると恋しくて仕方なくなるものの1つがホッカホカの肉まんだ。何であれあんな美味しいんだろうな、、フワッフワでまっしろの生地に包まれたとろみのある肉餡。誰が考えたんだろうもう天才でしょ、、冬は素敵な季節だ。美味しいものが急激に増え…

鍋の大きさだけが最近の悩み

鍋って最高である。 いきなり何を言い出すかと思われた方も多かろうがとかく鍋が最高だと思ってやまない。冬の寒さに凍えた体にあたたかく、主だったアクションとしては切って煮るだけと調理が楽、白菜をメインに野菜もたっぷり、タンパク質特有の旨味もスー…

トウモロコシ茶の香りは夏

あんなにも暑かった夏を忘れてしまいそうになるくらい今日は肌寒い。平年に比べて暖かい日が続いたものの、きっと寒さは急に来るだろうと思っていたところに来た。体が寒さに馴染むかどうかよりも、お肌が乾燥に耐えられるかどうかが心配になったことで自分…

天丼インパーフェクトラブ

天丼考えた人本当にすごいと思う。 アッツアツのご飯にサックサクの衣の天ぷらをどん、甘辛いタレをシュワッ、あぁ、こう思い出すだけでも食欲が湧き上がる。天ぷらと甘辛と丼の食文化とが両立もといマリアージュする世界に生まれて良かった… というわけで特…

ツナマヨおにぎりやけっぱち無双モード

ツナが長らく苦手で、マヨネーズもなぜか苦手で、したがって「ツナマヨ」というのはその文字面をもってしてもうっすら鳥肌が立ちかねない代物であった。 そんなツナマヨを、ましてそんなツナマヨを、お米に…初めてなんというか、読んだ時の気持ち的には「サ…

ちまきマトリョーシカ

ちまきってさ〜〜〜〜〜〜〜あんなに美味しいもんあるんだよこの地球って・・・ってなるぐらい好き本当に美味しい・・・。「ちまき」といえば白くて細長いお団子、という地域もあるそうだが、私にとってのちまきはもうあのムチムチのもち米おこわである。そ…

タピオカは軽やかに、楽できちんと。

近頃、若い女子を中心とする行列を見かけるとだいたいその先には黒い宝石とオリエンタルな看板がある。そう、タピオカだ。何ってタピオカは私も大好物で、従って欲して向かうのだがいつもこの行列に「ギャン」となってしまい最近タピオカを嗜めていない。 人…

ソースは一体どこまで

ソースと聞いて何を連想するだろうか。 私にとっては、物心ついた頃よりソースといえば黒いアレである。ブルドッグだったりイカリだったりとメーカーは色々あるが、とにかく角の丸い四角柱の容器の黒い調味料がソースである。 思えば、一番最初に食卓におけ…

せいろ蒸しグルメピーポー

蒸気というのは本当に人間に味方してくれてきた。蒸気機関によって近代工業は目覚ましい発展を遂げ、蒸し器によって食材をふんわり柔らかく美味に仕立て上げる。 蒸すという調理が物凄く好きだ。手間はかかるが水と熱という原始的な要素にもたらされる味わい…

すだちミラクルメイクアップ

みかんやグレープフルーツと違って普段接する機会が全然ないのに、すだちのことはものすごくはっきりと認識している。強烈な酸味、最高に爽やかな香り。 すだち、単体だと味があまり際立たない。「味」より痛覚や触覚といった感覚の体感という方が近い。すご…

醤油の香り、旅行前夜

明日から旅行に行くので、冷蔵庫のなまものたちを食べておかねば、と思い立ち台所に立った。野菜室には、玉ねぎ、人参、メークイン、ごぼう、こんにゃく。チルド室には牛豚合挽き、鳥ひき肉、それぞれちょっと使ってしまってあった。ふむ。 そして作った料理…

サングリア・シャングリラ

サングリアなる飲み物に初めて出会ったのは大学時代だ。 確か学科の新歓準備中だったと思う。先輩が「ぴーちゃん(仮名)がサングリア作ってきてくれるって〜〜!」と大変嬉しそうにしていたのだ。 その時まだ「さんぐりあ」という言葉を知らなかったが、「き…

昆布ダシジェネレーション

大人になって良かったなぁといろんな時に思うが、そのうち1つがダシのしみじみとした味わいを心から美味しいと思えるときだ。 昔はおだしよりもコーンフレークにかけてお砂糖が溶けた甘い牛乳の方がよっぽど好きだった。しょっぱいか、あんまり味がしないか…

ケチャップちゅっちゅの衝撃

ケチャップは不思議な食べ物だと思う。トマトの風味を調味料に全振りしていて、だいたい色々なものにかけてどれもこれも美味しい。 オムレツ、オムライスは製造の過程で既にケチャップの風味を想起している。ケチャップで炒めたチキンライスは玉ねぎの甘みと…

クッキー、なんて懐の広い…

クッキーほどどう食べても美味しいものって…と考え込んでしまうくらいクッキーという食べ物の懐の広さ、深さに感激している。 まず食べ方というのも色々あるが、原料的なところから行こう。クッキーは大概小麦粉、バター、お砂糖、卵で出来てて、もうこれが…

きくらげめ、またこんなにも増えよって…

取扱説明書の類を読むのが苦手、またはなんとなくしか目を通さない、またはそもそも読まない方、いらっしゃらないだろうか。いらっしゃると思うのだけど。私はだいたい全部のテンションを詰め合わせて説明書にそんなに接しないたちがある。直さないといけな…