たべもののはなし

食べることばかり考えてる

ローストビーフ、愉快痛快

実に楽しい料理である。

 

ローストビーフって言葉を聞いて豪華さを微塵も感じない人っているだろうか。ローストビーフ、あるだけで豪華だし華やぐしそれだけじゃなくしっかり美味しい。

 

なのに作るの簡単すぎるんや〜〜〜!!表面焼き付けてタレ絡めて串刺して中の温度確かめたらくるんで放置!!!!!自然の力で熱ぐんぐん入ってってしっとり柔らかで豪華で美味しい塊かんせ〜〜い!!!野菜に乗せてもごはんに盛り付けてもパンに添えてもそれだけで食べてもうんま〜〜〜〜い!!!!最高

 

なので持ち寄りパーティーなどあるとわたしが考えることは8割くらい「牛モモブロック売ってるかな」である。簡単で場が華やぎ美味しいならこれ以上のことはない。素晴らしい文化である。ローストビーフ最高。社交界の華。

 

ビーフに限らず「ロースト」という言葉には豪華さ、丁寧さ、熟練、みたいなのがある気がしてて、それらは一体なんなのかなぜなのか未だわかっていない。ごく個人的な感性であるかもしれないが、ローストビーフローストポーク、ローストチキン、ローストしたナッツ、ローストしたコーヒー、などなど、どれも丹念に味わいを作り上げられた感じがする。

 

その実、要されるスキルはほぼ焼くのみなのがたいそう愉快。なにって、実力以上の評価を受けることはだいたい背徳感が伴うが、ローストビーフに関してはマジで美味しいので結果高評価を得るにふさわしいから面白い。多忙ぶっちゃいがちな不器用に優しいパーティーフードである。

 

多分ローストビーフをマジのガチで本当に本気で作るとなると全然簡単じゃないのかもしれない。でもわたしは簡単で美味しいのしか知らないしそれで成り立っている。ここで真のレシピを求めるか否かが後々何かのセンスの元だったりするのだろうか。追求ともまたちがうし不思議な気がする。

 

いずれにせよしつこいようだが簡単ということは素晴らしく、そこに美味しさまであるのはより素晴らしいとかじゃなくて奇跡に近い。クレソンを添えたらもう、完璧だ。ありがとうローストビーフ、ありがとう。

 

ローストビーフ、大好き。