たべもののはなし

食べることばかり考えてる

フルーツサンドと個性

フルーツサンドってすごく美味しい。

みずみずしいフルーツはガラスケースの中でもピチピチとカラフルでどうしても目がいく。買った時点でもうご機嫌で、これほど楽しい家路はない。たいがい翌日の朝食を買い求めるサンドイッチ屋さんだが、こればかりはすぐにでもいただきたい。

一口かぶりつけばジューシーな果実と生クリーム、フワフワのパンがたまらなく、美味しい。思わず目を見開き、そのあと笑顔になれる。

フルーツサンドを食べる時って大体いつも買う前からポジティブだが、食べることによってハッピーが爆増する。「日常の中の幸せ」という概念を食べ物にするときっとあんな感じだろう。

 

ケーキとも違うがサンドイッチというのもなんだか違う、だけどとびきり魅力的。そんな存在が私にとってのフルーツサンドである。

すごく好きだが、おそらくフルーツサンドはもちろん「同一集団内でもちょっと雰囲気が異なりとびきり魅力的」という存在が好きなのかもしれない。

学校、部活、会社、サークル、アイドルグループ、スポーツチームなど集団で活躍する存在って多くて、集団での魅力がそもそもあるのだが、中でも例えば笑顔がキュートだったり、服にめちゃくちゃこだわってたり、見た目に限らず変わった方法で仕事をしてたり、知られざる特技があったりといった感じでなんとなく全人類に行き渡ってないタイプの雰囲気があると素敵だなと思う。独特のオーラがあるような気がしてきてすごく憧れる。

 

なのでフルーツサンド、好き以前にそもそも憧れだ。突出してる、めちゃくちゃに秀でているという感じよりは、みんなと同じく並んでいて、でもすごく変わった魅力がある。素晴らしい事だと思う、私もかくありたいものだ。

 

フルーツサンド、大好き。