ヨーグルトを長めに
とても好きなのだ。ダノンヨーグルトの果実のみずみずしさとポッテリとしたヨーグルトのバランス、バニラヨーグルトの円やかな香りとふくよかな甘味、ギリシャヨーグルトの贅沢な満足感、プレーンヨーグルトの飾らない酸味と味わい。
最近特に好きなのは、カスピ海ヨーグルトにオリゴ糖をかけて頂くやり方だ。伸びがあり、ムチムチとした歯ざわりさえ感じるカスピ海ヨーグルトに砂糖ともまた異なる甘さを追加する。
その様子はさながら新雪に琥珀のソースをかけるみたいでとても気持ちが良い。酸味と歯ざわり、甘味ととろみが出会うとこんなにも美味しいものかと震える。
ちなみに私はこれを大腸スペシャルと思いながら作って食べているが、どうやらあまり良い呼び方ではなさそうだ。
だが、、、ヨーグルトは続かない。
なぜかわからないが健康のために常食できる諸氏を心から尊敬する。本当に続けられない。いつも、「あっ美味しそう」と思って食べ始めて、その美味しさに夢中になり、狂ったように毎日食べ、でもやめてしまう。
体にいいのは理屈でも食べた実感でもよくよくわかるのだが、しかし続かない。また、毎度嫌いになるわけでも、もっと言うと飽きるわけでもない。食べなくなってしまう。そしてまた復活する。そのサイクルを何度も繰り返している。
思うに、本当の本当に体に良い食べ物なので、逆に長いスパンで続くように神様か誰かが私にそうさせているのかもしれない。どんなに好きな食べ物でも、そればかりを食べ続けていたら好きではなくなる。中にはそのまま食べない日々を選んでしまうようになったものもある。
ヨーグルトでそれがあると、乳酸菌を渇望している私の体はたまったもんじゃないだろう。したがって飽きる前に、もっと言うと好きなうちに食べるのをなんとなくやめさせ、頃合いを見てまた復活させているような気がする。
その時々は無限に長く感じたり、逆にほんの一瞬のように感じたりするが、長いスパンという時間の考え方を許してくれるのも人生というものの醍醐味だと思う。気長にヨーグルトと付き合って、健康を保っていたい。
ヨーグルト、大好き。