ロールケーキは安ウマの長
安く、なんなら100円くらいで売られている大体4個入りのロールケーキほど、「安くてもこんなに美味しい」を感じる食べ物はない。
ロールケーキは本当に種類が沢山あるが、どんなに値段が高くてもどんなにフルーツがたっぷり入っていてもどんなにクリームがミルキーであろうと、プレーンで安いスーパーとかで売ってるスイスロールが一番好きである。
白いやつ、具体的にはバニラ味が一番美味しい。ココア味や抹茶味ではない。あの生っ白くて密度の高いスポンジ生地に独特の風味のクリーム、あれが本当に本当に、美味しい。
大きさは問わない。小さくてもしっとり、きちっと身が(?)詰まっている感じがするし、大きくても食べ応えがあって食べられる体積も多い。スポンジ生地なんだろうが、いわゆるスポンジケーキとは別物のような気がしている。
そして何よりあの安いロールケーキのクリーム独特な香り、風味、あれはもう発明。卵の気配がない。普通の生クリームとは違うだろう。なんだろう、ロールケーキに限らず観光地の謎お菓子とかに時々入っているがおいしさの主な理由は香りにある気がする。
と書いたものの、しつこさになるギリギリの甘さ、口に含むと柔らかいが決して垂れることのない、クリーム以上バター未満の固さなども美味しさの理由な気もする。こってり。あぁ食べたい。4つとか、一巻き丸ごととか、全然食べれると思う。
安いからってまずい、そんなことはなくってよ。バニラ味のお手頃なロールケーキ、あなたのようなお上品なジャンクフードを愛しているわ。あぁ、理性が、もし理性がなければ一本丸ごとだって食べちゃいたい。人間って時々悲しい生き物ね、知恵って時々寂しい存在ね。
ロールケーキ、大好き。